Wi-Fi HaLow( IEEE 802.11ah)においてHTTP, MQTT, UDP, CoAPで送信距離に差が出るか検証


Wi-Fi HaLow( IEEE 802.11ah)は、TCP、UDPが利用できるため、データ送信する際に、いろいろなプロトコルを選択することができます。
使用するプロトコルによって送信可能距離に差がでるか検証してみました。
(あまり意味はないかなと思いつつ一応、試してみました)

結論

プロトコルによる送信距離の差異は認められませんでした。

検証方法

機材/ソフトウェア

<移動局側>

  • ワイヤレスブリッジ Silex BR-100AH(JP)
    ブリッジはスマホ用のフォルダで挟みカメラ三脚に固定。地上高1.7m程度。
  • Raspberry Pi 4 Model B
  • GPS受信機キット – 1PPS出力付き「みちびき」3機受信対応
  • Node-RED

<固定局側>

  • ワイヤレスアクセスポイント Silex AP-100AH(JP)
  • Raspberry Pi 4 Model B
  • Node-RED

<データ蓄積・見える化ツール>

  • TagoIO

検証環境

移動局:周辺は田んぼ

固定局:住宅地2階外壁固定

※住宅地で障害物も多いため送信距離自体はそれほど伸びず、直線距離で700m程度でギリギリ繋がる状態。

TagoIOで見える化

処理内容

送受信処理は、それぞれNode-REDにて作成した。

  1. 移動局側にてGPSを受信し緯度経度データを取得。
  2. 緯度経度データを下記のデータフォーマット・プロトコルの組み合わせで送信。
    • Json CoAP
    • Json UDP
    • Json HTTP
    • Json MQTT
    • Protocol Buffers UDP
    • Protocol Buffers HTTP
    • Protocol Buffers MQTT
  3. 固定局側にて受信したデータをTagoIOに送信。
Node-RED