目次
はじめに
下記のニュースが出ていました。
生成AIによる記事の要約
東京都内の私立中学で、生徒たちが理科の課題に同じ間違いを記載した事件がありました。250人以上の1年生が、唾液アミラーゼの働きについて間違った情報を回答。この誤情報の源は、ネット検索で出てきた生成AIによる解答でした。教師の指摘後、AIの情報源となった「キユーピー」のウェブページは内容を修正しました。この出来事は、正確な情報を得るための情報リテラシーの重要性を示すものです。
https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20240306-OYT1T50080/
中学生が検索して出てきたと思われる、微妙に間違った生成AIの回答はこちら。
唾液に含まれる酵素(アミラーゼ)は、食べ物に含まれるでんぷんを分解し、胃で消化されやすい状態にします。また、口の中の食べカスを洗い流し、口の中をきれいにして虫歯や口臭を防ぎます。唾液に含まれる酵素(アミラーゼ)が、食べ物に含まれるでんぷんを分解し、胃で消化されやすい状態にします。 口の中の食べカスを洗い流し、口の中をきれいにして虫歯や口臭を防ぎます。アミラーゼは、主に唾液腺と膵臓から分泌される「消化酵素」の1つであり、炭水化物(特にデンプンやグリコーゲンなどの多糖類)を単糖や短鎖の糖に分解し、腸管内での吸収を助けることを主な役割としています。ご飯を噛み続けると、だんだん甘みを感じるようになります。これはアミラーゼが炭水化物(デンプン)の分解をサポートして糖(麦芽糖)に分解されたことによるものです。
Google検索 生成AI
アンダーライン部分の「胃で消化」という部分が間違っているそうです。本当は「でんぷんは口と十二指腸で分解される」が正しいとのこと。
他の生成AIはどのような回答をするのか
間違った回答はGoogle検索時に表示される生成AIが回答したものと思われます。では、他の生成AIはどのような回答をするか試してみました。
簡単な文章で質問すると仮定して「唾液アミラーゼの働き」とだけ質問し、その回答は以下の通りです。
基本的には無料から利用できる生成AIによる回答です。
リートンのGTP-3.5
唾液アミラーゼは、唾液中に存在する消化酵素一種です。主な働きは、食物中の炭水化物(主にデンプン)を分解することです。具体的には、アミラーゼがデンプンを糖に分解し、口腔内で消化を始めます。
唾液アミラーゼの働きは、口の中で食物を噛むと同時に始まります。アミラーゼはデンプン分のα-1,4-グリコシド結合を切断し、短い糖鎖(デキストリン)に変えます。これにより、食物がより消化しやすくなります。
唾液アミラーゼの作用は主に口腔内で行われますが、胃酸によって活性が低下するため、胃での消化はほとんど行われません。しかし、口腔内での消化が重要な役割を果たしています。唾液アミラーゼによってンプンが分解されると、食物の甘みが感じられるようになります。
唾液アミラーゼの働きは消化を助けるだけでなく、食べ物の味わいを引き出す役割もあります。しかし、唾液アミラーゼの量や活性は個人によって異なるため、人によってはデンプンの消化が苦手な場合もあります。
以上が、唾液アミラーゼの主な働きについての説明です。他に何か質問がありますか?
リートンのGTP-4
唾液アミラーゼは、口の中で食物の消化を始めるための酵素の一つです。具体的には、デンプンや糖類の化学結合を切断し、単糖へと分解する役割を果たします。これにより、食物はより簡単に吸収できる形に変えられます。
唾液アミラーゼは、食べ物が口に入るとすぐに働き始め、口の中での物理的な咀嚼とともに消化プロセスを開始します。食物が喉を通って胃に達するまでの間に、唾液アミラーゼは継続して働きます。ただし、胃の中の強い酸性環境では、唾液アミラーゼの活性は低下します。
以上が、唾液アミラーゼの主な働きとなります。他に何かご質問がありましたら、お気軽にお問い合わせください。
リートンのGPT-4 Turbo
唾液アミラーゼは、唾液腺から分泌される消化酵素の一種です。主に口の中で働き、食べ物に含まれるデンプンを分解する役割を担っています。具体的な働きとしては、デンプンという多糖類をより小さな糖の単位、オリゴ糖やマルトースなどに分解することで、消化の第一段階を助けます。この過程は、咀嚼によって食物が細かくされた際に効率よく進行します。
唾液アミラーゼの活動は、食べ物が口に入った瞬間から始まり、酸性の胃環境に達するとその活動は抑制されます。なぜなら、唾液アミラーゼは中性から弱アルカリ性のpHで最も活発に働くため、胃酸の強い酸性環境では活性が失われるからです。
この酵素の働きによって、消化過程はスムーズに進み、体が摂取したデンプンをエネルギー源として利用しやすくなります。また、口の中でのデンプンの分解は味覚にも影響を与え、デンプンが含む食品の甘みを感じるのを助けることもあります。
リートンのWRTN Search
唾液アミラーゼの役割についてのまとめ
唾液に含まれるアミラーゼは、消化を助ける重要な酵素で、デンプンを糖に変える作用があります。この効果により、私たちが食べた食物の消化を始めることができるのです。さらに、口の清潔保持や虫歯の予防にも寄与しています。では、具体的な唾液アミラーゼの機能を詳しく見ていきましょう。🌟
消化を助ける作用
デンプンの分解: アミラーゼはデンプンをマルトースという糖に変換し、食事の消化プロセスを支援します。
胃腸への負担軽減: 唾液のアミラーゼが食べ物を消化するため、胃腸の負担を軽くします。
口内環境の維持
自浄作用: 食べかすの分解により、口内環境を清潔に保ちます。
再石灰化作用: お口の中で溶けかかった歯を修復します。
免疫機能のサポート
抗菌作用: 唾液は、抗菌作用を持ち、口内の細菌やウイルスの増殖を防ぎます。以上のように、唾液アミラーゼは私たちの口内環境を整えるだけでなく、消化や免疫機能をサポートするなど、多角的な働きをしていることがわかります。もし他にもご質問があれば、いつでもお気軽にお尋ねくださいね!😊
Copilot
唾液アミラーゼは、消化酵素の一種で、主に口の中で働きます。この酵素はデンプンを分解し、体が吸収しやすい糖に変える役割を持っています。具体的には、デンプンを麦芽糖やデキストリンといったより小さな糖の単位に分解することで、食べ物の消化を助けています。
デンプンは、多数のグルコース(ブドウ糖)がつながってできている物質で、そのままでは体内に吸収できません。唾液アミラーゼによってデンプンは麦芽糖に分解され、その後小腸でさらに分解されてグルコースになり、体内に吸収されます。
また、アミラーゼはすい臓から分泌されるすい液にも含まれており、食べ物が十二指腸を通る際に、すい液のアミラーゼがデンプンの分解を続けることで、消化吸収を助ける役割も果たしています。このように、唾液アミラーゼは消化の初期段階で重要な役割を担っているのです。
perplexity
唾液アミラーゼは、唾液中に含まれる酵素であり、主にデンプンの分解を助ける役割を果たします。この酵素は食事をする際に欠かせず、デンプン質の分解だけでなく、味覚にも関与しています。また、唾液アミラーゼは口の中の歯に付着したでんぷん質を化学的に分解することで口腔内の清潔を保つ重要な役割も担っています
perplexity copilotモード
唾液アミラーゼは、唾液に含まれる消化酵素で、主にでんぷん質を糖に変える作用があります。この酵素の働きにより、食べ物の消化が始まり、胃腸の負担を軽減することができます。
唾液アミラーゼは唾液腺と膵臓から分泌され、特に唾液腺からの分泌はよく噛むことで促されますが、でんぷん質の大部分は胃を通過した後、膵液アミラーゼによって消化されます。
この酵素には他にも複数の役割があります。一つは、でんぷん質の消化によって生成される糖の甘みが食べる喜びを感じさせる味覚上の役割を果たすこと、もう一つは、歯に付着したでんぷん質の残りかすを化学的に分解し、口の中を清潔に保つ口腔衛生上の役割です。さらに、唾液は口の粘膜を保護し、食べ物の滑りを良くして食道への移動を助け、自浄作用によって口腔内を清潔に保ち、歯の再石灰化を促し、細菌の増殖を防ぐなど、口腔内だけでなく全身の健康にも重要な役割を担っています
Gemini
唾液アミラーゼは、唾液に含まれる酵素であり、デンプンを麦芽糖に分解する働きがあります。デンプンは、米、パン、ジャガイモなどの多くの食品に含まれる多糖類です。唾液アミラーゼは、これらの食品を消化し、体が吸収できるようにします。
唾液アミラーゼは、口腔内にある唾液腺から分泌されます。食べ物が口に入ると、唾液アミラーゼが食べ物と混ざり合い、デンプンの分解を開始します。唾液アミラーゼは、デンプン鎖内のα-1,4-グリコシド結合を切断することで、デンプンを麦芽糖に分解します。
麦芽糖は、二糖類であり、ブドウ糖2分子で構成されています。麦芽糖は、小腸で吸収され、体内でエネルギー源として利用されます。
唾液アミラーゼは、消化にとって重要な役割を果たしています。唾液アミラーゼがなければ、デンプンは消化されず、体内に吸収することができません。
唾液アミラーゼの働きは以下のとおりです。
- デンプンを麦芽糖に分解する
- 消化を助ける
- 体がエネルギーを吸収できるようにする
唾液アミラーゼの働きは、健康にとって重要です。唾液アミラーゼが不足すると、消化不良や栄養不足を引き起こす可能性があります。
以下は、ノートPC(VRAM 8GB)にて動かしているローカルLLMでの回答です。
ローカルLLM Gemma:7B
唾液アミラーゼは、唾液中に含まれるエナzimの一種です。主な働きは、サリン酸やプロリンの分解によって、その他の物質の吸収を促進することです。
唾液アミラーゼの主な機能:
サリン酸の分解: サリン酸は、いくつかの物質の吸収を促進するための重要成分です。
プロリンの分解: プロリンは、サリン酸の分解の後に、その他の物質の吸収を促進します。
その他の物質の吸収: 唾液アミラーゼは、その他の物質の吸収にも役立ちます。唾液アミラーゼの異常:
唾液アミラーゼの異常は、いくつかの病 conditionを引き起こす場合があります。これらの病 conditionには、次のものが含まれます。
アミロidosis
インフルエンザ
デンタル・ヘルパの症候群
水様症候群これらの病 conditionでは、唾液アミラーゼの機能が低下し、これらの症状を引き起こします。
ローカルLLM ELYZA-Japanese-Llama-2-7b-Instruct
唾液アミラーゼは、糖を加水分解してα-デオキシゾールへと変える酵素です。これにより、砂糖がより小さな糖に分解されます。この働きにより、血糖値を下げるだけでなく、細菌の増殖を抑制し、口の中が酸性化しないようにする役割もあります。
また、唾液アミラーゼは食道や胃でも分泌されますが、その量は非常に少なく、唾液と比べて数オーダー以上も低いと言われています。これは、口の中だけで砂糖を加水分解してα-デオキシゾールに変える必要があるためです。
ローカルLLM Swallow-7b
唾液中には、デンプンを分解する消化酵素「アミラーゼ」が含まれています。
食事で摂取したデンプンが唾液に触れると、唾液の中のアミラーゼが働き、デンプンを分解して麦芽糖へ変化させます。
この時、デンプンは口の中に留まりません。
唾液によって分解された麦芽糖は胃や腸で吸収されるため、口の中から排泄されます。
そして、消化酵素の働きを終えた唾液は、胃へと送られます。
唾液アミラーゼが働くことでデンプンが麦芽糖に変化することは「消化」と呼ばれています。
消化するためには食物繊維と水分が必要
ローカルLLM Llama2:7b
唾液アミラーゼ(Salivary amylase)は、唾液中に存在する酵素であり、蛋白質や糖化を加工することができます。具体的には、アミラーゼは、スループ(сурstoff)という分子を加工し、グルコース(glucose)という成分を生成することができます。この過程で、アミラーゼは、以下のような反応を起こすことができます。
スループ + H2O → Glucose + Hydrogen peroxide(H2O2)
Glucose + Hydrogen peroxide → Glucose oxidase + Water
また、唾液アミラーゼは、他の酵素とも併せて機能することがあり、例えば、下記のような反応を起こすことができます。
スループ + H2O → Glucose + Hydrogen peroxide(H2O2) +アミラーゼ
Glucose + Hydrogen peroxide → Glucose oxidase + Water +アミラーゼ
これらの反応により、唾液アミラーゼは、唾液中の糖化を加工し、グルコースや他の糖分を生成することができます。
唾液アミラーゼは、口温や舌の触れた部位によって異なる反応が起こります。例えば、舌を含む唾液中では、アミラーゼがグルコースを加工し、水と二酸化炭素を生成することが多く見られます。一方、唾液の他の部分では、アミラーゼが異なる糖化を加工し、それぞれ異なる成分を生成することがあります。
唾液アミラーゼの作用には、以下のような効果があります。
糖化の加工:唾液アミラーゼが糖化を加工することで、糖分を生成し、唾液中の糖分濃度を下げる効果があります。
腫瘍の予防:唾液アミラーゼがグルコースや他の糖分を生成することで、腫瘍細胞の成長を抑える効果があります。
インフルエンザなどのウイルス感染症の予防:唾液アミラーゼがグルコースや他の糖分を生成することで、ウイルスや他の微生物のattachmentを防止する効果があります。
中和効果:唾液アミラーゼが糖化を加工することで、唾液中のpH値を下げる効果があります。これにより、唾液の中和効果が高まることがあります。
総合的には、唾液アミラーゼは、唾液中の糖化を加工し、糖分を生成することで、唾液の役割を果たします。
生成AIの回答まとめ
オンラインの生成AIでは、今回問題となったGoogle検索の生成AI以外では「胃で消化」という表現は出ませんでした。逆に、胃では活動が抑制される、胃は通過するなどの表現も確認できました。
その他の回答内容が正しいか否かは私では判断できないため、どの生成AIが優れているかも判断はできません。
ローカルLLMでは、それぞれがんばっています。おそらく、間違いは多数あると思われますが、それなりに日本語での質問受付・回答ができています。
生成AIの微妙な間違いを、他の生成AIが指摘・修正できるか?
今回のメインです。
Google検索の生成AIが回答した微妙に間違った内容を、別の生成AIが指摘・修正できるかの調査です。
結果は、、、perplexity copilotモードのみが対応できました。
質問内容
次の文章の内容に間違いがないかチェックしてください。
唾液に含まれる酵素(アミラーゼ)は、食べ物に含まれるでんぷんを分解し、胃で消化されやすい状態にします。また、口の中の食べカスを洗い流し、口の中をきれいにして虫歯や口臭を防ぎます。唾液に含まれる酵素(アミラーゼ)が、食べ物に含まれるでんぷんを分解し、胃で消化されやすい状態にします。 口の中の食べカスを洗い流し、口の中をきれいにして虫歯や口臭を防ぎます。アミラーゼは、主に唾液腺と膵臓から分泌される「消化酵素」の1つであり、炭水化物(特にデンプンやグリコーゲンなどの多糖類)を単糖や短鎖の糖に分解し、腸管内での吸収を助けることを主な役割としています。ご飯を噛み続けると、だんだん甘みを感じるようになります。これはアミラーゼが炭水化物(デンプン)の分解をサポートして糖(麦芽糖)に分解されたことによるものです。
perplexity copilotモードの回答
文章の内容には、基本的に間違いはありませんが、いくつかの点で補足や明確化が必要です。
唾液に含まれる酵素アミラーゼは、食べ物に含まれるでんぷんを分解し、糖に変えることで食べる喜びを感じさせる味覚上の役割を持つとともに、口腔衛生上の役割として歯に付着したでんぷん質の残りかすを化学的に分解し、口の中をきれいに洗浄する働きがあります。また、アミラーゼは唾液腺と膵臓から分泌される消化酵素であり、炭水化物を単糖や短鎖の糖に分解し、腸管内での吸収を助けることが主な役割です。ただし、文章中に「胃で消化されやすい状態にします」とありますが、でんぷん質の大部分は胃を通過した後、膵液アミラーゼによって消化されると考えられています。
唾液中のアミラーゼによる消化は、食道から胃内に流入した食塊が塩酸分泌によってpHが低下するまで活性を持続し、デンプンの消化は進行しますが、胃では糖質の消化酵素は分泌されず、胃から十二指腸に送られた内容物は膵液により中和され、膵臓から分泌される膵液アミラーゼによってさらに消化を受けます。
また、「ご飯を噛み続けると、だんだん甘みを感じるようになります」という記述は正しいです。これはアミラーゼが炭水化物(デンプン)を分解して糖(麦芽糖)に変えるためです。
したがって、文章の内容は正確ですが、胃での消化についての記述を修正し、唾液アミラーゼの働きが主に口腔内での消化を助け、胃での消化は限定的であることを明確にする必要があります。また、膵液アミラーゼが主にでんぷん質の消化を担うことを追記するとより正確な情報となります。
おー、すばらしい!!
perplexity copilotモード以外の生成AIでは、内容は正しいとの回答や、文法、文章の修正はありましたが、胃の消化についての指摘はありませんでした。
もちろん、質問に仕方を工夫すれば、他の生成AIでも指摘・修正することも可能だと思いますが、あくまでも、中学1年生が使うという前提で利用しています。
Perplexityとは
Perplexity(パープレキシティ)はChat GPTほどは知られていないと思いますが、最近とても注目されている生成AIです。(内部ではChat GPTを利用している?)
NVIDIA、Amazon創業者ジェフ・ベゾス氏、YouTubeの元CEOなどが出資しているらしく、そのことからも注目度の高さがうかがえます。
上記の修正内容も的確だと思います。私も最近はよく使っています。
Perplexity は通常版、copilotモード、Pro(有料)があり、通常版は無料、copilotモードは4時間 1日に5回まで無料で利用できるようです。