LoRaWANというIoTに使う無線通信があります。
IoT機器というのは、例えば温度計、湿度計などのデータを全てインターネットで見られるようにして、パソコンやスマホで管理するための機器です。
田んぼの、水温、水深を現地に行くことなくスマホで確認することもできます。
あるいは、子どもや高齢者の位置情報を定期的に送信することで見守りに活用することも可能ですし、土砂災害検知用のセンサー等も販売されています。
データを送信する間隔にもよりますが、10年間バッテリー交換することなく、計測できるIoT機器もあります。
これらのIoT機器は電波を発信するのですが、携帯電話のように基地局(アンテナ)がなければインターネットにはつながりません。
基地局は、個人が開設することも可能なのですが数万円の費用がかかってしまいます。
また、Sigfox等の商用サービスは事業者が基地局を設置してエリア化しているのですが、八頭町はエリア外のため、利用者ごとに基地局をレンタルする必要があり、ランニングコストが高めになります。
そこで、オランダでTTN(The Things Network)という組織がつくられ、有志の人たちが基地局を開設し、その地域の人たちに通信料無料で利用できるよう開放する取り組みが世界規模で進められています。
日本国内でも40地域以上でTTN基地局が開設されており、今回、八頭町隼ラボのご協力により基地局を隼ラボに設置し、TTN Yazuを開局することができました。
※「TTN Hayabusa」にしようかなと思ったのですが、TTNのルールで市区町村名にするというのがあるらしくYazuになりました。
小さな基地局ですが、見通しがよければ半径4km程度の範囲を通信エリア化できます。
八頭町の場合、山や谷の影響はありますが、5局程度の屋外基地局を開局すれば、かなりのエリアをカバーできるかもしれません。
電源と、できればWifiを使える場所がみつかれば、また、別の基地局を開局しようかと思います。