LINE公式アカウントの代用方法を検討。無料メッセージ配信数が月200通に制限されるので他の方法を検討してみる。


月額5,000円というのは高そうに感じますが、メッセージ送信回数も増えますので、有効活用して売上をさらにあげられれば、5,000円でも高くはないと思います。
長文のメッセージで送信回数を節約するより、適度な文章量で適度な回数で配信する方が効果的なようです。

LINE公式アカウントの利用者であれば結構困っている方もおられるのではないかと思いますが、2023年6月から無料で配信できるメッセージ数が月に200通に激減します。今までは1000通だったので、大激減です。

有料プランは月額5000円~なので、小規模事業者にとっては痛い出費です。

200通に制限されるのは、一斉配信するメッセージです。お客さまと1対1でやり取りするトーク(チャット)は今まで通り無料で利用できるため、一斉配信の代替手段を考えてみます。

【追記】
iOSでのプッシュ通知設定の手順が複雑なため、なかなか登録者が伸びませんでした。よって、LINE公式アカウントの「チャット」を使ってメッセージ送信する操作を自動化する方法を下記記事にて検証しています。

ブラウザのプッシュ通知機能を利用する

インターネットを利用していると、「このサイトの情報を受け取りますか?」というようなボタンが表示されて、それをクリックした後は通知が届くようになるプッシュ通知という仕組みがあります。現在までに、Windows、Android, Macは対応しているのですが、iOS(iPhone)は対応していませんでした。

しかし、次回のiOS 16.4ではブラウザのプッシュ通知に対応予定であり、これが実装されればほぼすべてのデバイスでブラウザ経由でプッシュ通知が受け取れるようになります。
iOS16.4のはっきりとしたリリース時期は不明ですが、2023年3月末ごろではといわれています。


ちなみに、iOS16というのはiPhone 16という意味ではありません。iPhoneはiOSというシステムで動作しており、そのバージョンを表しています。iPhone13等でもiOS16は動作します。自動アップデートが有効になっていれば、そのうちアップデートされます。

プッシュ通知を送るためには、対応したクラウドサービスやホームページにその機能を組み込む必要がありますが、クラウドサービスの中には無料で5000通まで送信可能なサービスもあります。

それらのサービスとホームページを組み合わせれば、ブラウザのプッシュ通知でお知らせを送信することができると思います。

弊社トッページのインフォメーションにもプッシュ通知登録ボタンを設置してみました。

こんな感じで登録ボタンが表示されます。

デメリットとしては、ブラウザのプッシュ通知機能を無効にして利用している方がおられます。その場合にはプッシュ通知は利用できません。そのようなお客さまに対応するためには、メルマガなどを併用する方法もあるかと思います。

プッシュ通知自体は最大100文字程度までしか記入できませんので、詳細はブログなどを投稿し、そちらのアドレスにプッシュ通知からリンクを張って誘導するような使い方が有効ではないかと思います。

Androidのロック画面に表示されたプッシュ通知

無料スマホアプリを利用する

お店もお客さまも無料で利用可能な「みせめぐ」というアプリがあります。

https://www.busicom.co.jp/product/misemeg/

このアプリは株式会社ビジコムという、POSレジを製造販売されている企業が、店舗のDXのために無料で公開されているアプリです。ビジコムさんのPOSレジを利用していなくても、メッセージ配信を利用することができます。

デメリットとしては、「みせめぐ」はアプリなので、お客さまにアプリをインストールしていただいて、お店の登録をしていただく手間がかかります。

追記:2023年3月28日にリリースされたiOS 16.4にてPush通知動作確認

2023年3月28日にリリースされたiOS 16.4にてSafari経由でPush通知を受信できることを確認しました。ただし、サイトをPWA化してホーム画面にアプリとして追加する必要があります。
弊社HPのようにWordpressにて制作されたサイトであれば「PWAforWP&AMP」プラグイン等を利用すれば簡単にPWA化が可能です。これで、国内の99%のデバイスに何らかの形でPush通知できるようになりました。いよいよ、LINE公式アカウントの一斉配信の代用も可能になるかと思います。

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